簡単!5分で分かる、AWSの”最重要”サービスのAmazon EC2のすべて

AWSサービス
スポンサーリンク

AWSを初めて触ってみよう!

そんなときに触るサービスは、たいていAmazon EC2になるのではないでしょうか。

そんな方がAWSの公式HPを見てみると

コウト

何を書いてあるのかさっぱりわからない。。。

よし!AWSは諦めよう!!!

100人中、1億万人がこうなるところです。

私も公式HPを見てもさっぱり理解できないので、色々なサイトを見ながら徐々に理解していきました。

色々なサイトを見て理解していくのも大変なので、このページ1枚でAmazonEC2の内容を5分でわかるようにまとめたいと思います。

このページでは、AmazonEC2の内容が理解でき、どのようなEC2を立てれば良いかがわかるようになります!
まずは結論です

  • 選ぶべきOS:Amazon Linux
  • 選ぶべきスペック
    • インスタンスタイプ:t3.medium(3000PV想定)m5.large(3万PV想定)m5.xlarge(30万PV想定)
    • ストレージ:EBS 100GB
  • 概算費用 :月¥7,000〜¥25,000(1台あたり)
コウト

それでは早速Amazon EC2をわかりやすく解説していきます!

2021/11/24 追記
インスタンスタイプはm5の新バージョンとして、m6iインスタンスが登場しています。AWSは新バージョンの方がスペックが同じでも安価で利用できるため、m6iインスタンスを採用してください。m6iを採用した場合も、本記事の内容からコスト以外変わらないため、本記事は更新しておりません。ご了承ください。m6iを採用した場合、コストは少しだけ記載内容より安くなります。

スポンサーリンク

Amazon EC2概要

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、AWSで最もスタンダードな仮想サーバを作成できるサービスです。作成したサーバをEC2インスタンスと呼びます。

最大の特徴はスペックをいつでも安全に上げたり、下げたりできることです。その特徴を利用して、まずは運用してみて、足りなければあとでスペックを変えることができることが大きなメリットです。

EC2の主な特徴とメリットは下記の通りです。

EC2の主な特徴

  1. 数分で起動でき、1時間または秒単位の従量課金で利用できます
  2. サーバーの追加・削除、マシンスペック変更も数分で安全に行えます
  3. ルートアクセス権があり、OSやソフトウェアの設定が変更可能です

EC2のメリット

  1. システムの立ち上げが早くなります。(数分で起動できるため、サーバの準備の時間が短くなるため)
  2. 稼働中のスケールイン、スケールアウトが容易です。(数分で起動でき、サーバの追加・削除ができるため)
  3. 使った分しか課金されず、安価に利用できます。(従量課金のため)
  4. 稼働中のスケールアップ、スケールダウンが容易です。(マシンスペック変更が容易のため)
  5. システムに必要なソフトウェアがインストールするなどを柔軟に行なえます。(ルートアクセス権を持っているため)

ここまで読んでEC2を使ってみたくてウズウズしてきた頃かと思いますが、少々お待ち下さい。

EC2は利用するにあたって、OSとスペックを選ぶ必要があります。

特にスペックはどう選べば良いか悩むポイントなので、選び方をまとめていきます。

選ぶべきOS

OSを選ぶ前にAmazon マシンイメージ (AMI)を理解する必要があります。

Amazon マシンイメージ (AMI)

AMIはオペレーティングシステム、ミドルウェアなどのソフトウェアを含んだマシンイメージです。オンプレのOSのイメージコピーのようなものです。

AMIにはAWSが提供をしているRedhat、CentOS、AmazonLinux、Microsoft Windows Serverなどが提供されています。また、1つのOSでも多数のAMIイメージがAWSから提供されています。

AWSではOSを選ぶのではなく、EC2インスタンスを起動する際に、OSも含めたAMIを選択することで、OSを決める形となります。

どんなOSを選べばよいの?

コウト

選ぶべきOSはこちらです!

おすすめOS

Linux:Amazon Linux
Windows:Microsoft Windows Server

え、Amazon Linux….????

と思ったことでしょう。私もちゃんと調べるまでAmazonLinuxを選んでいなかったので、調べたときに驚きました!

LinuxはRedhat、CentOSなどがありますが、RedhatやCentOSでしか動かないソフトウェアを使う場合を除き、Amazon Linuxをおすすめします

Amazon LinuxはRedHat系のディストリビューションとなります。CentOSやRHELと同じように利用できます。

AmazonLinuxをおすすめする理由はAWSのツールが最初から入っていて、Amazonのサポートも受けやすいからです。
また、OSのバージョンも常に最新化されており、脆弱性などへの対応も随時更新されており、セキュリティ面も安心です。

特にこだわりがなければAmazonLinuxで作ることをおすすめします。

選ぶべきスペック

OSを決めたところで、次はスペックです。

スペックはインスタンスタイプとストレージの2つを決める必要があります。

選ぶべきインスタンスタイプ

コウト

選ぶべきインスタンスタイプはこちらです!

選ぶべきインスタンスタイプ

小規模(3000PVまで):t3.medium
中規模(3万PVまで):m5.large
中規模(30万PVまで):m5.xlarge

インスタンスタイプ説明

インスタンスタイプは下記の構成になっています。

■詳細
・インスタンスファミリー
インスタンスのカテゴリです。最初は汎用のtかmをおすすめします。

・インスタンス世代
インスタンスのバージョンで、数値が大きい方が最新です。最新が安くて性能が良いです。

・追加機能
追加機能です。基本は不要だと思います。

・インスタンスサイズ
スペックの高さを表します。「small>medium>large」のようにスペックが上がります。

インスタンスタイプ例

2021年6月時点ではインスタンスファミリーと世代はm5が最新です。

システムの規模によって変わりますが、まずはt3.medium〜m5.xlargeを選べば問題ありません。

ストレージ

EC2インスタンスのストレージにはEBSを利用します。

EC2インスタンスにもデータを保存することもできますが、インスタンスに保存したデータはインスタンス停止すると消えてしまいます。

インスタンスを一度停止しても、その後も利用できるストレージがEBSです。

選ぶべきストレージ

コウト

選ぶべきストレージはこちらです。

選ぶべきストレージ

EBS:汎用SSD 100GB

「サーバにファイルをアップロードする場合に足りない!」と思われるかもしれません。
その場合はAmazon S3というサービスを使うのがおすすめです。

あくまでもシステムで使う容量だけのため、100GBもあれば問題ないと思います。

ストレージタイプ説明

ストレージタイプは下記の4パターンです。

特殊ケースを除いては汎用SSDを選択します。

1.汎用 SSD:バランス型。標準的なシステムであればこちらを利用

2.プロビジョンド IOPS SSD:アクセス頻度が高いときに利用。コストは高め。

3.スループット最適化 HDD:HDDタイプ。大容量の場合はこちら。

4.Cold HDD:アクセス頻度が低いときに利用。コストは安め。

概算費用

AWSは使った分だけ支払いが発生する従量課金です。

ここまでご紹介してきたOS、スペックを元に計算すると概算費用は下記の通りになります。

  • 選ぶべきOS:Amazon Linux
  • 選ぶべきスペック
    • インスタンスタイプ:t3.medium(3000PV想定)m5.large(3万PV想定)m5.xlarge(30万PV想定)
    • ストレージ:EBS 100GB
  • 概算費用 :¥7,000〜¥25,000

1台あたりの概算費用(オンデマンドインスタンス)

種類小規模
(3000PV想定)
中規模 – 小
(3万PV)
中規模 – 大
(30万PV)
EC2¥4,567¥10,410¥20,820
EBS¥2,214¥2,214¥2,214
通信¥16¥193¥1,963
合計¥6,797¥12,817¥24,997

おすすめ構成(4台分)の概算費用(オンデマンドインスタンス)

種類小規模
(3000PV想定)
中規模 – 小
(3万PV)
中規模 – 大
(30万PV)
EC2¥18,268¥41,639¥83,278
EBS¥8,855¥8,855¥8,855
通信¥66¥773¥7,853
合計¥27,188¥51,268¥99,986

長期間使う場合は割引プランもありますが、そちらは別途記事を作成したいと思います。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

EC2を1つをとってもAWSの奥深さがわかると思います。

すべてを一気に覚えるのは難しいので、おすすめ構成を元に構築していただければと思います。

EC2を利用したおすすめ構成は別ページでまとめていますので、下記をご参照ください。

また、EC2の価格詳細は下記にまとめています。

参考URL

本ページは下記のサイトを参照させて頂きました。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-linux-centos-rhel-difference/
https://www.bit-drive.ne.jp/managed-cloud/column/column_22.html
https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/
https://dev.classmethod.jp/articles/re-introduction-2020-ec2/
https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20190305_AWS-Blackbelt-EC2.pdf
https://techblog.forgevision.com/entry/aws-ec2-instance-bgr