システム構築する際、運用時の検討は必須です。
特に障害への対策は事前に行っておかないと、あとから行うことが難しいです。
そんなときに利用するのがAvailability Zone(AZ)です。
AZを使ってみよう、そんな方がAWSの公式HPを見てみると

文字が沢山。呪文かな。
眠くなってきた。これは催眠術ですね!
ではおやすみなさい Zzz
となるところです。
私も公式HPを見てもさっぱり理解できないので、色々なサイトを見ながら徐々に理解していきました。
色々なサイトを見て理解していくのも大変なので、このページ1枚でAZの内容を5分でわかるようにまとめたいと思います。

それでは早速Availability Zone(AZ)をわかりやすく解説していきます!
Availability Zone(AZ)とは?
Availability Zone(AZ)は、AWSのデータセンター群です。

「データセンター郡」がイメージ分かりづらいと思いますので、図式化してみました。

データセンターの集合体がデータセンター郡です。これをAvailability Zone(AZ)と呼びます。
Availability Zone(AZ)は複数あり、その集合体がリージョンです。
日本では東京リージョンと大阪リージョンの2つがあります。大阪リージョンは2021年に用意されており、記事を作成した2021年11月時点ではまだ発展途上で徐々にサービスが公開されているような状況です。
■補足
東京リージョンの具体的な場所は公開されていませんが、東京だけでなく、千葉、神奈川などを含む東京近郊に分散されています。
AZはどう使うの?
AZは2つ以上用意し、サーバをそれぞれに配置します。

具体的には下記のようにサーバを配置します。
図では「Availabity ZoneAとAvailabity ZoneB」の2つに、各サーバを配置しています。

こちらの構成の詳細は下記にて記載しています。
なぜAZを2つ以上配置するの?
なぜAZを複数配置するかというと、特定のデータセンターが被災した場合でも、別のデータセンターが被災していなければシステム停止せずに運用できるためです。

具体的には下記のようなイメージです。
1つのAZ(データセンター郡)停止したとしても、
もう一つのAZ(データセンター郡)が稼働していれば、
システムが稼働し続けることができます。

■補足
東京リージョンは東京だけでなく、千葉、神奈川などを含む東京近郊に分散されているため、東京近郊がすべて被災し、かつ、それぞれのデータセンターが停止しない限りはシステム稼働が可能です。

データセンター1つ1つも災害対策を行っているため、データセンター単体でも災害に強い状態です。
「別拠点にあるデータセンターへ分散しておくことで、さらに安全にしましょう。」という考え方となります。
”クラウドならでは”ですよね
価格

でもお高いんでしょう?
それが、AZ自体は無料なんです。
AZ上で稼働するサーバ自体は課金対象となりますが、AZ自体にはお金がかからないのです。
また、同一リージョン内であれば、AZ間の通信もなんと無料です。

無料なので、理解して使わないともったいない!
終わりに
いかがでしたでしょうか。
AZはクラウド独自の考え方で、実態が見えず捉えづらい概念です。
抽象的な概念は文字ではわかりづらいため、なるべくわかりやすいよう、図を多めにしてみました!
内容が伝われば嬉しいです。
すべてを一気に覚えるのは難しいので、おすすめ構成を元に構築していただければと思います。
AZを活用したおすすめ構成は別ページでまとめていますので、下記をご参照ください。
参考URL
本ページは下記のサイトを参照させて頂きました。
https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20190305_AWS-Blackbelt-EC2.pdf
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