簡単!5分で分かる、AWSのロードバランサー ”ELB”

5分でわかる。ELBAWSサービス
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Webシステムを構築するときに必須になるのがロードバランサーです。

ロードバランサーはAWSでもいくつかあり、何を選べばいいかなど悩むと思います。

AWSでロードバランサーを使ってみよう、そんな方がAWSの公式HPを見てみると

コウト
コウト

なるほど。わからないことだけわかったぜ!!

ではまたの機会に!

と思いたくなるところです。

私も公式HPを見てもさっぱり理解できないので、色々なサイトを見ながら徐々に理解していきました。

色々なサイトを見て理解していくのも大変なので、このページ1枚でAWSのロードバランサーの内容を5分でわかるようにまとめたいと思います。

このページでは、Amazonのロードバランサーの内容が理解でき、Webシステムではどのようなロードバランサーを立てれば良いかがわかるようになります!
まずは結論です。

  • 選ぶべきロードバランサー:Application Load Balancer(ALB)
  • 概算費用 :月¥4000〜¥5200

コウト
コウト

それでは早速ELBをわかりやすく解説していきます!

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AWSのロードバランサー概要

そもそもロードバランサーってなあに?

ロードバランサーは「サーバーにかかる負荷を、平等に振り分けるための装置」です。
といっても分かりづらいと思いますので、具体的に説明していきます。

Webシステムは、一定以上の規模の場合にWebサーバを複数台用意するケースが多いです。
理由はWebサーバを1台にしてしまうと、下記のような問題が発生するためです。

Webサーバを1台にした場合の問題

  • Webサーバが落ちた場合にシステムが停止してしまう(稼働率が低下する)
  • 1台で高スペックなマシンを用意するより、2台で負荷分散したほうがコストが安くすむ(コスパの問題)

そのため2台以上のWebサーバを用意することになります。
そこで問題となるのが、どちらのサーバを使うかを決める必要がでてくるという点です。
その問題を解消するために、前段にアクセスを受けるロードバランサーを用意します。

AWSのロードバランサーはELB

Amazonのロードバランサーは、下記のサービスを総称してAmazon Elastic Load Balancing(ELB)と呼びます。

Amazon Elastic Load Balancing(ELB)の一覧

No.名称説明
1Application Load BalancerHTTP、HTTPSのトラフィックで振り分け(レイヤー7)
2Network Load BalancerTCP、UDP、TLSのトラフィックで振り分け(レイヤー4)
3Gateway Load BalancerIPで振り分け(レイヤー3+レイヤー4)
4Classic Load Balancer旧式のロードバランサー(レイヤー4+レイヤー7)

詳しく知りたい方は公式の下記をご参照ください。
https://aws.amazon.com/jp/elasticloadbalancing/features/?nc=sn&loc=2

どのロードバランサーを使えば良いの?

Webサーバの振り分けに使うのはApplication Load Balancer(ALB)です。

コウト
コウト

本ブログではWebシステムをターゲットとしているため、ここからはALBについて説明していきます!

ELB/ALBのメリット

ELB共通のメリットとALBのメリットの2種類があり、それぞれのメリットを享受できます。

<ELB共通のメリット>

  1. 複数AZに分散し、高可用性を実現
  2. リアルタイムモニタリング機能
  3. サービスの弾力性向上
  4. セキュリティ強化

<ALBのメリット>

  1. URLに基づくルーティングが可能
  2. 柔軟なアプリケーション管理が可能

ELB/ALBのメリットを詳細に解説します。

ELB共通のメリット① 複数AZに分散し、高可用性を実現

複数のAZ(Availabity Zone)に分けてサーバを配置した上で、ELBを利用して各サーバにトラフィックを分散させることで、負荷を分散します。複数のAZに分けることで、片方のAZに問題が発生した場合もサービスを継続でき、高可用性を実現します。

ELB共通のメリット② リアルタイムモニタリング機能

ELBは接続しているサーバに定期的にヘルスチェックし、モニタリングします。
異常を検知した場合、該当のサーバを自動的に切り離し、他のサーバに分散され、高可用性を実現します。

ELB共通のメリット③ サービスの弾力性向上

トラフィック増加に応じてELBは自動スケーリングされ、トラフィックの急増にも耐えることができます。AWS Auto Scallingと組み合わせることで、Webサーバ側も自動スケーリング可能です。

ELB共通のメリット④ セキュリティ強化

SSL証明書を各Webサーバではなく、ELBに設定することで、SSL証明書の集中管理が可能です。また、WAF、AWS Shieldなどのセキュリティ製品との連携が可能です。

ALBのメリット① URLに基づくルーティングが可能

URLのパスでの振り分け(※1)が可能です。アプリケーションごとにロードバランサーを用意不要です。

※1 下記のような2つのアプリケーションを1つのALBで実現できます。
  例:アプリケーションA「https://kouto-aws.com/aaa」
    アプリケーションB「https://kouto-aws.com/bbb」

ALBのメリット② 柔軟なアプリケーション管理が可能

柔軟にアプリケーションのターゲットを設定できる(※2)ため、ALBひとつで多くのアプリケーションをルーティングできます。

※2 パスベース、ホストベース、コンテンツベース(HTTPヘッダベースやクエリ文字ベースなど)、コンテンツベースのルーティング設定が可能

概算費用

AWSは使った分だけ支払いが発生する従量課金です。ALBの概算費用は下記の通りになります。

選ぶべきロードバランサー:Application Load Balancer(ALB)
概算費用 :月¥4000〜¥5200

概算費用(2台分)

種類小規模
(3000PV想定)
中規模 – 小
(3万PV)
中規模 – 大
(30万PV)
インスタンス¥4,080¥4,080¥4,080
ストレージ¥12¥110¥1,104
合計¥4,092¥4,191¥5,184

※ロードバランサーはWebサーバ用とAPサーバ用の2台の想定で、2台分の価格です。

コウト
コウト

2台分でこの金額は、本当に安い!

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。

ALBはシンプルでわかりやすい機能ですよね。

ただ、すべてのサービスを一気に覚えるのは難しいので、おすすめ構成を元に構築していただければと思います。

ALBを利用したおすすめ構成は別ページでまとめていますので、下記をご参照ください。

参考URL

本ページは下記のサイトを参照させて頂きました。

https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/column-32.html
https://www.fenet.jp/aws/column/aws-beginner/282/


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